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2025.10.27

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★WC2025情報コラム59★11/3(月)県武道館決戦見どころ★

 令和7年11月3日(月)に静岡県武道館で行われる、ウインターカップ2025静岡県予選・男子決勝リーグおよび女子準々決勝の見どころを僭越ながらご紹介させていただきます。是非熱戦を県武道館でご覧ください。なお入場は有料となります。

※文責・問い合わせ
(名前等のミス、掲載写真の間違い、客観的事実の間違い等あればご連絡ください)
(一社)静岡県バスケットボール協会広報委員長  中島 洋己 (県立駿河総合高校教諭)
      メール  sbbainfo@uv.tnc.ne.jp

≪男子≫ 決勝リーグ初戦

  藤枝明誠 - 浜松学院興誠 

 特例で「2枠」となった男子の全国出場権と県予選優勝を賭けた決勝リーグ。現在この大会3連覇中、県内大会も10連覇、県内連勝も75まで伸ばした藤枝明誠と、静岡商業との決着戦を制し、2年ぶりの全国出場を果たすべく決勝リーグ出場を決めた浜松学院興誠との顔合わせ、今年の県新人決勝リーグ以来の対戦となる。両チームともにナイジェリアからの留学生を擁し、意外にも県武道館会場では初の「アフリカ系留学生対決」が実現する。
 ブロック決勝で貫録の20得点、全国でも通用するトップクラスの留学生プレーヤーになるべく1on1のスキルやゴール下のプレーに磨きをかける今大会最高身長207cmアメーエマニュエルチネメルン(藤枝明誠)と、来日から半年がたち県総体時から体重が10kg増えて体幹が安定、スピードだけでなく力強さが身に付き、長いウイングスパンを生かした高い地点でリバウンドをとらえる技術に目を見張る成長が見える205cオビオラチディンドゥクリスティーン(浜松学院興誠)が繰り広げるド迫力の空中戦とマッチアップに今から心の躍動が止まらない。


   浜松開誠館 ー 静岡学園

 事実上の「全国選手権大会出場決定戦」とも言える県総体準優勝・浜松開誠館と県総体3位・静岡学園との対戦、勝者が全国出場に大きく前進して王手をかける。両雄は昨年1月の県新人5位決定戦以来、1年9か月ぶりの対戦となる。その時は浜松開誠館が勝利を収めたが、今回とは状況やロースターも大きく異なり、全く展開の予想がつかないのが率直な感想である。
 25日の大会4回戦で大怪我から不死鳥のように見事復活、誰もが視線を奪われるオーラを放ちながら堅実かつ華麗なプレーを見せてチームの勝利に貢献したこの世代のスーパースター・高森カイル(浜松開誠館)と、3度目の対戦となったブロック決勝・沼津中央戦で相手エース・高木強臣が内外から決めるシュートに苦戦しながらも最終Qに大逆転、3P5本を含む23得点を挙げ、5年ぶりの県4強・メインコート出場の立役者となった全国出場請負人・内山直陽(静岡学園)のエース対決はこの日最大の注目と言っても過言ではない。

≪女子≫ 準々決勝

   浜松開誠館 - 沼津商業

 大会10連覇を狙う浜松開誠館と、4回戦で清水南との激戦を制し3年連続の県武道館にたどり着いた沼津商業との対戦、奇しくも浜松開誠館が勝利を挙げた前回大会準決勝と同一カードとなった。
 類まれな跳躍力と絶妙なタイミング、そして長いリーチを生かしてリバウンドを支配、4回戦・三島南戦でも16得点を挙げスコアラーとしても頭角を現した小林陽菜乃(浜松開誠館)と、まさに「ガッツの塊(かたまり)」という代名詞がよく似合う職人選手、昨年チームを初の県4強・メインコートに大きく貢献、怪我で県総体を欠場した悔しさをウインターのコートで発揮し、25日の2試合でも3本の3Pを決めて完全復活への片輪を見せた三浦咲(沼津商業)に注目したい。


   浜松学院興誠 ー 常葉大常葉

 県新人・県総体に続いて今年3度目の対戦、県新人はオーバータイムの末浜松学院(当時)、県総体でも浜松学院興誠が勝利を収め、常葉大常葉にとっては「3度目の正直」を果たすべく背水の陣でこの戦いに挑む。
 4回戦・浜松聖星戦では冷静沈着にフリースローを4本決めるなど10得点、特にスタートから一気呵成に攻める彼女の姿勢が今シーズンチームが多く見せるロケットスタートの原動力にもなっている守山ひかり(浜松学院興誠)と、守りとつなぎそしてゲームメイクのプロフェッショナルから一気に主役へ、4回戦・静岡大成戦では勝負所で決めたフリースロー4本を含む21得点を挙げ、チームを3年ぶりに県武道館に帰還させた池田愛央衣(常葉大常葉)のプレーに注目、最後まで目が離せない死闘となることは間違いない。

    藤枝順心 ー 浜松商業

 県総体7位・2年ぶりの県武道館に戻ってきた藤枝順心と、県総体準優勝チームで第2シードの東海大静岡翔洋をオーバータイムの末1点差で破り、見事2年連続の県武道館に辿り着いた浜松商業との対戦。
 無尽蔵のスタミナを武器にコートを縦横無尽に走り回り攻守に渡ってチームに貢献する大月耶奈実(藤枝順心)と、堅守速攻のバスケを信条に果敢に相手にランゲームを挑むチームスタイルの中で、忠実にその信条を遵守すべくプレーに一意専心し、常に集中力を切らすことなく翔洋戦では延長で決勝の3Pシュートを見事に決めた大黒柱・原田りの(浜松商業)が見せる「足を使ったスピードバスケ」に注目したい。浜松商業が勝てば全大会通じて初の県4強、そしてメインコート、藤枝順心が勝てば6年ぶりのメインコートとなる。

 

   浜松南 ー 市立沼津

 昨年この大会の準決勝と同一カード、その時は浜松南市立沼津を最終盤に大逆転で勝利、続く県新人・決勝リーグでも同じく2点差で浜松南が勝利、県総体では対戦がなく今回9ヶ月ぶりの対戦となる。昨年来対戦するたびに点差は数点、今回も最後の最後まで勝利の女神がどちらに微笑むかわからない激闘になることは間違いない。
 「縁の下の力持ち」「泥臭いプレーに汗をかく職人」、そんな枕詞が本当によく似合う注目選手、華麗なテクニック・スピードあふれる鋭いドライブ、そして卓越したゲームメイクなど褒め上げれば枚挙に暇(いとま)がなく、Jr.Athlete Plus誌の表紙を飾った今大会注目選手・萩原静音(浜松南)と、代々伝わる伝統の固いディフェンスと貪欲にこだわるリバウンドというチームスタイルを体現し、自己犠牲もいとわず献身的にチームの勝利に貢献し続ける「努力の人」、令和に入って続くメインコートへ賭ける想いも強い米内心菜(市立沼津)のプレーは一見の価値があり、特にこれから高校バスケの主役になるであろうU15世代の選手たちはそのプレーを見て「高校生になったらこんな選手になりたい。そのためにも一生懸命練習に励みたい」という憧れを抱かせるような魅力を持つ両選手に注目して欲しい。

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